「シン・ニホン AI×データ時代におけるニホンの再生と人材育成」安宅和人
(ニューズピックス、2020年)
P.432に著者の安宅さんに、「経産省が行う未来のビジョンづくり」に関わらないかと声をかける「信頼する友人」としてソフトバンク社長室勤務時代の荒井が登場します。
幼少期
父親の仕事の関係で小学校で幾度かの転校を経験。
小1から小3まではスリランカに在住し、子ども心にも、生活環境の違いや貧富の差を感じることがあった。
また、路上で働く同世代の子どもたちの姿に衝撃を受けたことが、特に記憶に残っている。
初めて知った「日本以外の世界」の強烈な印象は原体験のひとつ。
その後、小4で世田谷→小5で横浜→小6で札幌へと転校を繰り返す。
後年、母親から引越ばかりでごめんねと謝られたが、どんな人とでも仲良くなれる性格は、この転校の連続を経て形づくられたものかもしれない。
札幌の小学校時代の舞台はすべて学校の裏手にあった三角山。
桑の実を食べたりスキーをしたり、とにかく外遊びばかりする野生児だった。
アトピー皮膚炎がひどいために通った水泳教室のおかげで、バタフライも背泳ぎも泳げるようになった。
大学生活
一浪し早稲田大学に入学し、何かをやってみたいと思いながらも、どうしたらいいかわからない。
もがいていた時に運命的に出会ったのが、YOSAKOIソーラン祭り。
第5回実行委員長となり、活動に専念するべく大学を1年間休学。参加者を募るため全国各地を行脚した。
北海道出身の立命館大学弁論部主将の「ケンタ」と出会い意気投合し、下宿先で夜な夜な語り合った。
その人物が、現・立憲民主党代表の泉健太衆議院議員である。
妻との出会いもこのYOSAKOIソーラン祭りであり、多くの出会いと原体験を得た。
会社員時代
(株)リクルートに入社し、その後、留学、ベンチャー企業勤務などを経て2008年にソフトバンク(株)に入社、社長室に配属。通信・教育事業に携わる。
グループ会社のSB プレイヤーズ(株)、(株)エデュアス、(株)さとふるの取締役を歴任。
ソフトバンクには8年間在籍し、孫正義社長の傍で仕事をした経験が、現在の大きな支えとなっている。
復興支援に携わる
19歳の時に起きた阪神淡路大震災で、灘のボランティア施設へ駆けつけた経験から、2011年の東日本大震災時には、当時勤務していたソフトバンクの孫正義社長と共に現地入り。
孫社長の100億円の個人寄付により設立した公益財団法人東日本大震災復興支援財団の専務理事を兼務し、ソフトバンクおよび孫社長が行う復興支援活動の責任者に。
ルース前米国大使と協同で、東北の高校生300人が米国カリフォルニアでリーダーシップを学ぶ「TOMODACHI ソフトバンクリーダーシッププログラム」を実施。
福島県双葉郡に2015年(平成27年)開校した「福島県立ふたば未来学園高等学校」の開校に、唯一の民間委員として関わる。
校長先生に
2016年2月より、祖父が設立した学校法人札幌慈恵学園札幌新陽高等学校の校長に就任し、学校改革に取り組む。
人口減時代にあるべき教育の姿を模索し、「本気で挑戦する人の母校」をキャッチフレーズに、新しい教育のあり方を推進。
着任後1年で生徒数が倍増。
一年生322名でYOSAKOIソーラン祭りに参加、東北・北海道初の女子硬式野球部の設立や「校長の右腕」役職の設置など他にない取り組みを展開。
2年目には大学進学率が3割から6割に倍増した。
2018年にはPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)主体の「探究コース」を設置し、「ビリギャル」で一躍有名になった小林さやかさんがインターンをするなど新しい学校文化を創った。
2019年に佐賀県の東明館中学校・高等学校を運営する学校法人東明館学園の理事長、そして2020年には愛媛県で短大と中高を運営する学校法人今治明徳学園の理事も務める。
2021年3月に5年間務めた新陽高校の校長を退任し、4月より学校法人札幌慈恵学園の副理事長・法人本部長に着任。
政治家として
記念すべき初質問は、衆議院経済産業委員会での世界最大の半導体メーカーTSMC(台湾)工場の熊本誘致への税金投入について。
かつての電子立国・日本が再び同じ失敗をしないために何が必要か問い、半導体事業への投資と繋がり確かな手応えを得るスタートに。
続いて衆議院予算委員会にて札幌市清田区への地下鉄延伸認可基準について問い正し、延伸実現へ大きく前進する国交省鉄道局長の答弁を引き出し札幌市の検討再開に繋げる。
衆議院本会議場での登壇質問では「教員免許更新制度の廃止に関する法案」に関してかつての民主党政権の教育政策の正しさについてアピールしたほか、文部科学委員会では2020東京オリンピック・パラリンピックの不祥事を追及、さらには五輪組織委員会のあり方についても提言。
また、日中韓三国協力事務局訪問や経済同友会出席など、国内外での活動も精力的に行なっている。
岡田克也幹事長に直訴し、立憲民主党本部に職員の採用、能力開発や労働環境改善のための「人材局」を新設し局長に就任。1期生ながらも超党派ライドシェア勉強会の事務局長、超党派サウナ振興議連事務局長を歴任。重責を担いながら同じ目標のために党の垣根を超えたフレキシブルな取り組みを推進。
また、札幌にいる平日朝7時半から9時まで駅前で行う「朝のご挨拶」で「かわら版」を配布、のべ3万人の方に手渡し。
早朝から日暮れまで一日をかけて実施する「駅前相談会」をはじめ、毎週水曜日の朝「本気のリーダーの朝会」参加など、地元の皆さんとの直接触れ合うことを大切にした多様な活動を行なっている。
荒井ゆたかが登場する書籍
(ニューズピックス、2020年)
P.432に著者の安宅さんに、「経産省が行う未来のビジョンづくり」に関わらないかと声をかける「信頼する友人」としてソフトバンク社長室勤務時代の荒井が登場します。
(KADOKAWA、2020年)
P.42に、第5回YOSAKOIソーラン祭り実行委員長として当時大学2年生の荒井が登場し、名古屋でお祭りが根付くきっかけをつくったことが紹介されています。
(ダイヤモンド社、2020年)
P.3の「ビジネスエリートにはサウナ好きが多い」と題した章にて荒井が紹介されています。また、P.103には荒井自身が、サウナについて熱く書いています。
(マガジンハウス、2019)
P.212から1章をまるまる使って、ビリギャルのモデルになった小林さやかさんが、当時新陽高校の校長の荒井が書くフェイスブックの「校長日誌」の文体の温かさにファンになり、直接会って、新陽高校のインターンとして様々な経験をしたことが書かれています。